表現者なら知っておきたい「花」と「初心」。『初心忘るべからず』、日常生活でもよく耳にする言葉ですが、室町時代の能楽師、世阿弥の言葉だということはあまり知られていません。
そして彼が残したもうひとつの言葉「花」。何かを表現する人ならば、知っておきたいその意味を解説します。
僕には役者を志している友人がいるのですが、演劇レッスンの座学で「花」と「初心」について学んだそうです。
能を極めた世阿弥の「花」
舞台の世界では「あの女優さんは花がある」という言い方をたびたび耳にします。花とはつまり華、きらびやかなもの、美しいもの、すぐれた性質の比喩に多く使われている言葉です。 奇麗な女優さんを見て、花があると思うのはごくごく自然なことでしょう。
しかし室町時代の偉大な能楽師、世阿弥(ぜあみ)という人の意見は違いました。「花というのは役者の中にあるのではない。花とはそれを見ている観客の中に生まれるものだ。」と言ったそうです。
つまり、美しい女優、カッコイイ俳優の中に魅力があるのではなくて、舞台を見た観客が魅力を感じ、観客の心の中で感動という名の「花」が咲くのだということ。役者の独りよがりの舞台には花は生まれない、と言っています。
参考:世阿弥 – Wikipedia
他にも、世阿弥さんは名言を残しています。
若い時の美しさは
ほんの一瞬だけのもの。それを自分の魅力
だと思っていると本当の自分の魅力に
辿りつけない。(原文:時分の花を
まことの花と知る心が
真実の花になお
遠ざかる心なり)
常に自身の未熟さを忘れず、
稽古を怠ってはならない。
(原文:初心忘るべからず)
「初心忘るべからず」の本当の意味とは
実は現代で使われている意味と、世阿弥さんが伝えていた意味は違うらしい。本当の意味は「初心」=芸を始めた頃の未熟さ、そこから稽古して成長したことを忘れず、これからも稽古に励もう、という意味だったそうです。
「初心忘るべからず」の本当の意味の方が僕はしっくりきました。
美しい花を
咲かせ続けるには、停滞することなく、
変化し続けなければ
ならない。
(原文:住する所なきを
まず花と知るべし
天才画家ピカソも、生涯で何度も画風を変えながら、表現を追究し続けました。いつも「さあ、今日はどんな絵ができるかな」と言っていたそうです。変化を楽しむことができれば、人生が楽しくなりそうな気がします。
参考:ピカソが『天才』と呼ばれる5つの理由 – NAVER まとめ
ブログを書く上で「花」と「初心」の心得は大切
ブログ記事を書く時も見る人の心の中で「花」が生まれるのかもな、と。独りよがりの自己満足な内容では自分の魅力を最大限に表現できていない、と。
そして「初心」を忘れず、ブログの勉強を続けることが大切なんだと気付かされました。
以上です
by ミケ男
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