音に敏感で、気になってしまう僕が、定番のライブ用耳栓「サンダープラグス クラシック 」を日常使用した感想について、メリット・デメリットと共にレビューします。
外出時の騒音・喧騒・騒ぎ声・怒鳴り声・車や電車の音などなど、敏感な人には聞きたくない音がたくさんあります。
そんな時に、外出先でも使いやすい耳栓として「サンダープラグス クラシック」に注目しました。
では、さっそく続きをどうぞ。
目次
ライブ用耳栓「サンダープラグス」を買った経緯
元々、物音に敏感な僕は、ご近所さんの夜中の騒ぎ声で目が覚めてしまうことに悩まされてきました。
何か対策ができないかと思っていた時に、まず最初はモルデックス(Moldex)という別の耳栓を使い始めました。
使ってみると、音が遮音されることでかなり眠りやすくなり、それ以降耳栓のファンになりました。
▼モルデックスって何?という方はコチラもどうぞ
ただし、日常生活でも車の騒音や街の喧騒、怒鳴り声なんかでビクビクしがちだったので、必要な時はこっそりと耳栓をつけたいと思っていました。
愛用のモルデックス耳栓はやや大きくて色もド派手なため、外出先では使いにくいのです。
しかも、ウレタン素材なので水に弱く、外で使うと汗や湿気ですぐにダメになりました。
そこで注目したのが、音楽ライブ用の耳栓です。
モルデックスよりも小ぶりでスタイリッシュ。水洗いもできるライブ耳栓「サンダープラグスクラシック」を知り、口コミの評判も良かったので、買ってみることにしました。
サンダープラグスの特徴を簡単に
サンダープラグスは、オランダのBANANAZ社製により音楽ライブ用の耳栓として開発されました。
定番の「クラシック」は18dbの遮音性能があります。
▼定番のクラシックは18dbの遮音性
BANANAZ Bananaz ThunderPlugs CLASSIC
商品のラインナップでは「サンダープラグス プロ(ThunderPlugs Pro)」が26dbという、さらに高い遮音性を持っています。
▼遮音率がさらに高い26dbのサンダープラグスプロ
BANANAZ Bananaz ThunderPlugs CLASSIC
遮音性のイメージを簡単に言えば、そのdb(デシベル)数の分だけ音が小さくなるという感じです。
だいたい20dbの音は、木の葉が触れ合う音や、人のささやき声の音量だと言われます。この耳栓をつけると木の葉の音や人のささやきが聞こえなくなるということになります。
耳栓によって防げる周波数などに違いはありますが、かなりマニアックな話になるので、とりあえず
「dbの数値が大きいほど音を遮断する能力が高い」
という要点を理解すれば十分だと思います。
周波数は、何か一つ使ってみて比較する基準を持ってから学ぶのがおすすめです。
サンダープラグス クラシックのメリット
サンダープラグスを使ってみて感じるメリットを紹介します。
- 音の刺激が小さくなる
- 柔らかい素材で付け心地が良い
- 水洗いできて衛生的
- 耐久性が高い
- 持ち運びに便利なケース付き
音の刺激が小さくなる
サンダープラグスクラシックを装着すると、小さな話し声や雑音が消え、大きな音も7~8割くらい小さくなってマイルドに聞こえるように僕は感じます。
人によって感じ方は違うと思いますが、聴覚に敏感な人であれば、結構違いが分かると思います。
大きい音はマイルドになり、小さすぎる余計な音は遮断してくれるような感じです。
柔らかい素材でつけ心地が良い

サンダープラグスのような形状の耳栓は、なんとなく「硬そう」というイメージを僕は持っていました。
プールで使用する硬い耳栓に形が似ているからかもしれません。
実際に着けてみると、耳に接触する部分の素材は非常に柔らかくて、痛くなりにくかったので、硬いというイメージは完全になくなりました。
フニャフニャと形状が変わるので、どんな耳の形にもフィットしやすいです。
衛生的かつ耐久性も高い
サンダープラグスは水洗いができるので衛生的です。
耳の穴の中は湿度が高く、耳栓に汗がしみこんでしまうこともあります。
ウレタンの耳栓だとすぐにヘタってダメになってしまいますが、サンダープラグスはシリコン素材なので水に強くて、耐久性も高いです。
持ち運びに便利なケース付き

持ち運びに便利な収納ケースがついているのも魅力です。黒くてスリムなデザインなので使いやすいです。

耳栓って小さくて無くしやすいですし、衛生面を考えると保管場所も気になります。ケースがあると、地味に便利です。
小ぶりで目立たない

周囲の目が気になってしまう僕は、どうしても大きな耳栓をドカンと耳に突っ込んで外出するのは抵抗がありました。
「この人耳栓なんかつけて、話しかけないでほしいのかな?」
なんて思われないかと、色々考えてしまって、頭の中で自動的に連想してしまうのがストレスになったりします。事実かどうかよりも、そう連想すること自体に疲れてしまうんです。

サンダープラグスはモルデックスに比べて小さく目立ちにくいです。
もしも職場などでこっそり使うために、さらにカモフラージュしたいなら、フィルターの黄色い部分をマジックで黒くしたりしても良いかなと思います(自己責任になりますが)
サンダープラグス クラシックのデメリット
では、使ってみて感じたデメリットも紹介します。
- 遮音性能はウレタンタイプに劣る
- 自分の声量が分からなくなる
- 耳栓をつけている感はある
- フォームタイプよりは価格が高い
遮音性能はウレタンタイプに劣る
サンダープラグスの遮音性能は高くても26dbまで。
モルデックス耳栓のウレタンタイプの平均はだいたい40db前後となっており、遮音性だけを見るとサンダープラグの倍の性能があります。
音を防ぐ目的だけなら、モルデックス耳栓の方が良いのですが、見た目がデカいですし、外出先では聞こえなさ過ぎても困ることが多々あります。
どちらが良いかというより、目的に応じて使い分けるのがベストだと思います。
自分の声量が分からなくなる
サンダープラグスをつけて人と会話をしてみたところ
「え?今何て言ったの?」
と頻繁に聞き返されました。
おそらく、耳栓をして耳穴が密閉された状態だと、自分の声が耳の中だけで閉じ込められて反響します。そのため、普段出している声量の感覚よりも、実際に出した声が小さくなってしまうみたいです。
耳栓をしながら会話をするときは、すこし大きめに声を出すなど工夫が必要かもしれません。特に、僕は元々声が小さいので、その声がさらに小さくなって困りました。
耳栓を「つけている感」はある
柔らかくてつけ心地が良いと言っても、異物が耳の中に入っている状態です。
僕は一日中つけっぱなしというのは無理でした。
なので、使い方としてはカバンに入れておいて、音が気になる時にケースから取り出して適宜装着しています。
フォームタイプより価格が高い
モルデックス耳栓に多いウレタンは、使っているどうしてもヘタってきますが、値段が安いというメリットがあります。
一方、サンダープラグスの耳栓は水に強いシリコン素材でできています。
こちらは、使い捨てではなく、数カ月~数年というイメージで使い続けられる分、値段的には高くなっています。
僕はウレタンの耳栓でも、もったいなくて2か月くらい使い倒していますが、サンダープラグスの耳栓は水洗いができ耐久性があるので、長く使うほどコスパが高くなると言えます。
商品を作っているBANANAZ社も魅力的
オランダのBANANAZ社の創業者は自分たちが音楽活動をしているバンドマンでもあり、ライブの大音量で耳を傷めてしまったことから、音楽用の耳栓を開発し始めたそうです。
耳栓を売るということだけでなく、音楽を快適に長く楽しんでほしいという想いがあって、様々なアイデアの耳栓を開発しています。
例えば、ライブでゴミとして捨てられがちな耳栓に注目し、土に返る耳栓を開発中だそうです。さらに植物の種をその耳栓にしこみ、捨てたあとに芽が出る、といったものまで。笑
▼このように、ライブ会場で耳栓を置いてもらえないかと地道に営業してきたようです。
僕たちはTHUNDERPLUGSを売っていくことだけが目的ではなくて、どうしたらみんなに長い時間、音楽を楽しんで貰えるかを考えているんだ。
そのために僕たちが出来ることは、新製品を開発したり、ガチャマシーンなどを使って今よりも耳栓を身近なものとしてみんなへ届けることだと思うんだ!
引用:【インタビュー】オランダ・アムステルダムから来日!! 耳栓ブランド #THUNDERPLUGS の創設者にインタビューしてみた
耳栓に対する哲学があって、品質や性能にもこだわっている姿勢が魅力的だと感じました。
まとめ
サンダープラグスは、長く使い続けるタイプの耳栓です。
ウレタン耳栓にはない耐久性やコンパクトさで扱いやすいため、状況に合わせて上手に使い分けていくと良いでしょう。
外出時にカバンの持ち手部分に引っ掛けて、いつでも取り出せるように「お守り」みたいに持ち歩くのもおすすめです。

音に敏感な人は、こういう耳栓を一つは持っていると色んな場面で使えて便利です。
敏感さには波があって、耳栓をつけなくてもどこでも行ける時もあれば、些細な騒音も気になって集中できないこともあります。
なので、毎日使うことは無いのですが、敏感な波が激しい時には、外出時に持っていると安心できるので、買って良かったなと思っています。
おすすめラインナップ
最後におすすめのラインナップを紹介して終わります。
▼一番売れていて、値段もお手頃なのはサンダープラグス(クラシック)
BANANAZ Bananaz ThunderPlugs CLASSIC
▼サンダープラグス(プロ)は26dbの遮音性があり、18dbのフィルター付き
BANANAZ Bananaz ThunderPlugs PRO
プロは26dbの遮音性がありますが、さらに18dbのクラシック用のフィルターが付いてきます。フィルターを付け代えることで、簡単に性能を変えられるのが便利です。

僕はクラシックを買いましたが、今欲しいのはプロの方なので、最初からプロを買っていればクラシックとプロの両方が、安く手に入っていました。
なので、個人的には両方の性能を確かめられる「プロ」がおすすめです。
以上、参考になれば幸いです。
BANANAZ Bananaz ThunderPlugs PRO
▼はじめの一個はモルデックスがおすすめな理由
