「仕事ができない」って恥ずかしいことですか?
「仕事ができない人」は本当に役に立たないのでしょうか?
どうも、繊細すぎるブロガーミケ男(@mikeoblog)です。
以前、僕が勤めていた会社の「仕事ができないけど会社に貢献する先輩」がいました。
目次
すごく仕事ができない先輩がいた
前の会社に、とても仕事ができない先輩がいました。
便宜上「Kさん」と呼びます。
Kさんは仕事ができません。頼まれたことをすぐに忘れます。「あれやっといてね」と言われていたことをすぐに忘れてしまいます。
「これ、やっといて」と言われたことが、まるで上書き保存されていくようでした。
例えば「明日の会議で使う資料を作っといて」と頼まれた後、「パソコンの調子が悪いから見といて」と言われると、即座にパソコンを再起動し始める。で、会議の資料のことを忘れて、当日、先輩に怒られる。
経理をさせたら計算ミスを連発し、いつでも優先順位を考えられない。早めに準備するというのができない。
何かしらの失敗を週に2〜3回やらかすKさん。その尻拭いは、僕を含めた周りで協力して、みたいなパターンができていました。
僕は仕事ができないKさんに救われていた
そんな仕事ができないKさん。でも、僕はそんなKさんの存在が、とてもありがたかったんです。
なぜなら、本当は僕も結構仕事ができないから。
1度に同時進行する作業が苦手。優先順位をつけるのも苦手。人に何かを頼むのも、断るのも、報告するのも、連絡も、相談も、全部に苦手。周期的に、全てのことが嫌になるという波もある。
ただし、プレッシャーのない環境と時間さえあれば、人並みにくらいに仕事で成果を出せる気がする。でも、精神的にボロボロになりながら、やっと人並みにやれる、くらい。
僕は、算数が苦手で、どうしても暗算ができないから、いつもスマホの計算機と筆算を紙に書く。おっちょこちょいだから、何もないところでつまづいたりしてる。忘れ物も多い。
バイトでは「仕事ができないキャラ」だった
大学時代にとんかつ屋でアルバイトをしていた時、「ミケ男は仕事できへん」というありがたくない称号をもらっていました。
メニューを作り間違えたり、優先順位が分からなかったり、僕は3ヶ月に一回くらいでしたが、結構大きなミスをしてました。
1年半くらい続けましたが、「仕事ができない」と言われたことをちょっと気にしていました。部活もやってこなかったし、大学受験も大失敗してトラウマになってて、何もかも自信がなかったので、余計に辛く感じる、そんな過去が僕にはありました。
Kさんのおかげで僕の「仕事のできなさ」は目立たなかった
Kさんが頻繁にミスをしてしまうため、僕がちょっとやらかしても、先輩から強く怒られることはありませんでした。むしろ、僕は「仕事ができる」という評価をしている先輩もいました。
それは、おそらくKさんがいつも失敗してくれるから、僕の失敗が目立たなかったのだと思います。
結果として、僕は会社で一番金額の大きな仕事を任されました。その担当だって、前任者がやっていた通りにやっただけで、効率も悪いし、抜けもいっぱいありました。
人に頼むのも苦手だったから、最低限のことを最低限にやっただけでした。でも、会社で一番大きな仕事をやり切って、それなりの売上に貢献して、自信がつきました。こんな僕でも、大きな仕事をやり遂げられるんだ、と。
きっと、Kさんがいなかったら、僕は1年持たずに辞めてしまっていたかも知れません。先輩は体育会系の人もいたし、ミスがあると当然叱られました。
Kさんは仕事はできないけど、めちゃ正直
Kさんはものすごく誠実で正直な人でした。自分がミスしたことを、全部上司に報告していました。隠す、という発想が無いんです。隠す前に、忘れてしまうのかも知れません。
とにかく、Kさんはいつも正直にミスを自分から報告して、謝っていました。
Kさんがミスをすると、先輩たちに当然怒られてました。正直に毎回申告して、毎回同じように怒られ続けていました。
それでも、正直でいよう、誠実でいよう、とまっすぐでした。
Kさんは仕事はできないけど「誠実」「正直」だった
世の中の、バリバリ仕事ができる人からすると、Kさんや僕は「存在価値」すら否定されそうです。
しかし、それはちょっと異論があります。
Kさんのおかげで、Kさんのミスを補うために他の人と協力する機会が増えてコミュニケーションが生まれていました。「Kさん、またやらかしたよ」という話題で会話が始まることも多々ありました。
いつもみんながKさんの失敗をフォローして、Kさんも本当に申し訳なさそうにしながら、皆んなに謝っている。
「ごめんね、僕がやっとかないとダメだったんだけど」
「ごめんね、気がつかなくて」
「すいません、忘れていました」
「すいません、うっかりしていました」
「すいません、別の仕事をしていました」
結局、Kさんは社外と関わりが少なく、重要度も低い業務ばかりを任されるようになっていきましたが、全然腐っていませんでした。
仕事はできないけど高学歴で高スペック
Kさんは実はめちゃめちゃ学歴が高い。高校も関西では屈指のレベル。
例えば、誰も読まないような複合機の取扱い説明書を全ページ読破していたことがありました。そのおかげで、複合機のトラブルを解決してくれて皆助かったんです。
また、話題のビジネス書や自己啓発書もたくさん読んでいました。僕が読んだことがある本のほとんどをKさんは読破していました。7つの習慣、問題解決の技術…etc
仕事ができないけど、めちゃ粘り強い
スポーツも中学、高校と6年間ずっと続けていたけど、ずっと補欠だったそうです。でも6年間続けたんですよね。
それって、すごいことだと思うんです。
僕だったら、自己評価が下がりまくって、メンタルやられてるはずだから。以前の職場も、5年くらいは続けていたと言ってました。
頻繁にミスしてしまうKさんのことだから、失敗を重ねて、めちゃめちゃ怒られ続けたと思います。
それでも、5年続けられるってすごいです。
たまに天才になる仕事ができない先輩
Kさんはたまに天才になりました。会社で誰もできないようなややこしい関数が組み込まれた表を作りあげたり、新しい商品の営業先リストを1000件くらいリストアップしてきたり。
あと、人前で話すことも、意外と淡々とこなしていました。原稿さえあれば、大物がきている場でも堂々と司会などをこなしていました。
時々発揮される、Kさんの謎の超絶スキルに皆んなが驚いていました。
仕事ができなくても、愛されている
Kさんは周りから愛されていました。もちろん、厳しい人はKさんのことを嫌っている人も中にはいました。でも、半分くらいの人はKさんのことを好意的に感じてました。僕もその一人。
時々、会社の飲み会で街に出かけた時、会社関係ではない人がKさんに話しかけてくることがありました。少なくとも4回くらいは目撃しました。
それは、高校時代の部活関係の人や、同級生のお母さんだとか、昔担任だった先生だとか。もちろんKさんが地元に住んでいるということもあるけど、そんなにたくさんの人に覚えられていて、気軽に話かけられるくらい、Kさんは愛されていました。
仕事がでいないKさんに皆が助けられていた
Kさんがたまに失敗してくれた方が、申し訳ないけど、僕は安心していました。ミスをフォローするために、ギスギスしている上の先輩たちの間に会話が生まれて、仕事がやりやすかったから。
Kさんのおかげで、僕は本当は僕に向けられていたはずの、ミスした時の先輩からのお叱り、新人への早く仕事を覚えろというプレッシャーを最小限で済ませることができました。
Kさんの存在のおかげで、上の世代の人間関係など、心理面で僕が一番きついと思っていた部分が軽減されました。僕が会社で一番大きな仕事をやり切れたのは、元を辿ればKさんのおかげだったんです。
Kさんを見ていると、なぜか安心する
Kさんはいつも一生懸命でした。本当にどんなことも一生懸命に取り組んでいます。
しかし、どうしてもミスをしてしまうし、忘れてしまう。それで、先輩にめちゃめちゃ怒られる。怒られ続ける。これからも、きっと続いていく。
それでもKさんは、ミスを謝り続ける。
僕がKさんだったら、1ヶ月で辞めていてもおかしくない。
Kさんを見ていると、(申し訳ない言い方だけど)Kさんほどじゃないけど、仕事ができない僕は、なんとすごく気持ちの面で助けられました。
仕事ができなくても存在して良いんだよな、と思わせてくれました。Kさんは仕事はできないかもしれないけど、時々、誰よりも会社に貢献していました。
まとめ:仕事ができないけど人間として魅力があるKさんに感謝
Kさんの話、いかがでしたか?
もしこの記事を読んでくれた人の中で「自分は仕事ができない」と悩んでいる人、苦しんでいる人がいたら、
Kさんみたいな人がいる
ということを、ぜひ知ってほしいです。
きっと、Kさんみたいな人がいてもいいんです。
いや、
Kさんみたいな人が必要な時がある
僕はKさんのおかげで、前の会社を2年半も働くことができました。
たった2年半、とほとんどの人が思うはずです。僕はダメダメさでは、100人に一人の逸材だと自負してますから。
でも、この2年半が自己最高記録です。
Kさんのおかげです。
とにかく、Kさんに感謝。
以上です。
by ミケ男
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