HSP専門カウンセラー武田友紀さんの著書
『繊細さんが「自分のまま」で生きる本』
をHSPの僕が読んだ感想を発信します。
結論から言うと、繊細な自分の心とじっくり向き合える内容です。
- 心がちょっと疲れてるなぁ
- なんだかやる気が出ないなぁ
という人は、モヤモヤした気持ちがスッキリして
自己理解も深まると思います。
人生の転機に読んでもらいたい良書でした。
どんな本?『繊細さんが「自分のまま」で生きる本』とは

『繊細さんが「自分のまま」で生きる本』は、
HSPが繊細な自分のままで生きていくことをテーマにした本です。
HSPのカウンセラー武田友紀さんが書いた2作目の著書になります。
タイトルにもなっている
- 自分のままで
- 自分らしく
と言うのは簡単ですが、それがなかなか難しいです。
HSPは他人の気持ちを察知するゆえに、自分を気持ちを犠牲にしてしまい
「自分の気持ちが分からない」
という人も少なくないそうです。
そんな繊細さんの複雑な心理を解き明かすような内容になっています。
一作目はコチラ▼

本の特徴
最後まで読みたくなる内容と構成
1つの話題がだいたい2~3ページで区切られているので、とっても読みやすいです。
HSPによくありがちな悩みや不安、気になる話題がたくさんあります。
例えば、
- 「自分を大切にする」ってどうやるの?P92
- 休むことに焦ったら、本音を確認しよう P84
- 「将来のため」「役に立つ」に惑わされない P94
- 決断とは自分の未来に賭けること P121
最後まで、飽きずに読み進められると思います。
イラストが豊富で分かりやすい

武田さんの本は、イラストやデザインなどの視覚への配慮にも手を抜きません。
見ていてほっこりする手書きのイラストや挿絵が、文章の理解をさらに深めます。
視覚からも刺激を受けやすいことへの配慮があって、とっても優しい本です。
読みやすいけど、内容は深い
武田さんはHSPがどんなことに悩み、苦しみ、問題を抱えているのかを熟知されています。
だからこそ、助言やアドバイスは的確で納得感も高いです。
分かりやすさだけでなく、内容の深さも感じました。
印象に残った言葉を紹介
印象的だった言葉を少しだけ紹介します。
幼い自分が嫌がることは、自分も本音では嫌がっています。逆に、頭では不安を感じても、その子がニコニコしているなら、やってみたいのです。
自分の本音が分からない時、幼い頃の自分に問いかけるイメージで本音を探ってみる。
抑圧してきた気持ちの奥にある本音を、自分が自分の親になったつもりで問いかけてみると
自分の本心を知る手がかりになるそうです。
日常の雑事は「まぁいいか」「とりあえず」「なんとかなるさ」で乗り切るのもポイントです
細かいところまで気づくからこそ、やることが多くなったり、考え過ぎて動けなくなったりします。
「まぁいいか」「とりあえず」「なんとかなるさ」と唱えてみると
確かに気持ちがフワっと軽くなって、むしろ冷静になって、うまくいくような気がします。
「なんだかいいな」と思ったら、やってみる。やってみた感じを確かめる。
昔読んだ『夢を叶えるゾウ』という本にも、同じ趣旨の言葉がありました。
やりたいことを知る方法は、体感すること
「なんだかいいな」という感覚はやっぱり大切なんですね。

こんな人におすすめ
『繊細さんが「自分のまま」で生きる本』を読んでほしいのはこんな人です。
- 今、人生の節目を迎え、生き方、働き方、人間関係とじっくり向き合いたいと思う人
- AC(アダルトチルドレン)傾向がある人
- 自分の気持ちが分からなくて決断できない人
ただし、心と向き合うのは、それなりのエネルギーが必要だと思います。
時間的にも精神的にも余裕があるタイミングで
じっくりと読んでもらいたいです。
まとめ

「繊細さは自分を幸せに導くコンパス」だと武田さんは言います。
今回、僕が最も心を動かされたのは最後の章でした。
繊細な自分のままで人や社会と関わる先に
想像もしないような未来、ワクワク、幸せが待っている
自分のままで生きる先に計り知れない幸せが待っている
武田さん自身がそうだったから
同じ繊細な人たちにも体感してほしい
そんな想いが込められていると感じました。
いいなと思ったことを、とりあえず、やってみる。
やってみて、体感して、自分を理解していく。
この本を読んで、僕も改めて色々なことに挑戦したくなりました。
道に迷った時には、何度でも読み返したい、素敵な本でした。
以上です
ちなみにHSP関連本で一番人気の前作『繊細さんの本』▼