この記事で紹介するHSPの本を書いた著者は、アーロン博士、武田友紀さん、長沼睦雄先生、みさきじゅりさん、上戸えりなさん…etc
HSPに関する正しい知識とノウハウを学ぶなら、やっぱり「本」がおすすめです。
この記事では、HSP当事者の僕が厳選した、HSP関連のおすすめの書籍を10冊ほど紹介します。
それぞれ「本の特徴や魅力」「読んだ感想(読んだ本のみ)」「こんな人におすすめ!」という3つの切り口で説明するので、
あなたに合ったHSPの本を選ぶ参考にしてもらえればと思います。
では、さっそくどうぞ!
目次
- 『繊細さんの本』-おすすめHSP本その①
- 『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』-おすすめHSP本その②
- HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン) の教科書-おすすめHSP本その③
- 『敏感にもほどがある』-おすすめHSP本その④
- 『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』-おすすめHSP本その⑤
- 『ひといちばい敏感な子』-おすすめHSP本その⑥
- 『HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子』-おすすめHSP本その⑦
- 『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』-おすすめHSP本その⑧
- 『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』‐おすすめHSP本その⑨
- 『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』-おすすめHSP本その⑩
- まとめ
- 追記)新しいおすすめ本はコチラ
『繊細さんの本』-おすすめHSP本その①
武田友紀さんの『繊細さんの本』ってどんな本?
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』は、HSP専門カウンセラーでHSP当事者でもある武田友紀さんが書いた本です。
これまで600人以上のHSPをカウンセリングしてきた経験と、ご自身の実体験をベースにして”当事者視点”で書き上げられています。
内容は、診断チェック、HSP特徴、日常でできる刺激対策、仕事と適職、人間関係、恋愛、生き方など、HSPが気になるテーマがバランス良く網羅されています。
タイトルの「繊細さん」はHSPのことで、筆者の武田さんはHSPを親しみを込めて「繊細さん」と呼んでいます。
HSP当事者ならではの、語りかけるような優しい言葉遣い、行間、色彩、本のデザインからも刺激を受けやすいHSPへの配慮を感じることができます。
『繊細さんの本』はHSPの精神的なバイブルとして、全ての当事者におすすめしています。
『繊細さんの本』-HSPの僕が読んだ感想
僕は『繊細さんの本』を読む前にHSPの関連本を何冊か読みました。
しかし、非HSPによる第三者視点の本が多くて、
「繊細さは良くないもの」「繊細さを克服できる」「HSPは治ります」
というニュアンスに傷つき、しばらくHSPから距離を置いていました。
書店で「繊細さん」というタイトルに惹かれ、偶然手に取ったこの本ですが、
「繊細さは長所であり、人生で活かすべき大切な個性です」
という筆者のメッセージに胸が熱くなり、涙しながら読んだのを覚えています。
優しく包み込んで、背中を押してもらえる、
HSPが自分らしく生きることを肯定してくれるこの本に出会って、僕は救われました。
▼詳細はコチラから

『繊細さんの本』はこんな人におすすめ!
この本を読んでほしいのはこんな人です。
- HSPについて知ったばかりのHSP当事者
- 過去にHSPの本で傷ついたことがある人
- とりあえずHSP本で1冊選ぶなら『繊細さんの本』
レビューを見ても分かる通り、HSP関連書籍で最も人気のある本でしょう。
とりあえず1冊HSPの本を読むのであれば『繊細さんの本』を自信を持っておすすめします。
『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』-おすすめHSP本その②

みさきじゅりさんの『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』ってどんな本?
『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』は、HSP専門カウンセラー&キャリアコンサルタント(厚生労働省認定国家資格)のみさきじゅりさんが書いた本です。
みさきじゅりさんは、HSPの提唱者であるエレイン・アーロン博士の「専門家認定プログラム」を、
日本人で初めて修了された方で、ご自身もHSPかつHSS(刺激追求型)の当事者です。
本のテーマは「HSPへの深い理解」と「HSPの働き方・適職」の大きく2つに分かれます。
「HSPへの深い理解」では、HSPのセルフテスト、HSPの4つの特徴、他の概念とHSPの違い、などを通して、自己理解を深めていく内容です。
特に、これまでは翻訳本でしか理解できずに曖昧だった、HSPの4つの特徴「DOES」について、
日本語の具体例で、非常に分かりやすく説明されているのも魅力です。
「HSPの働き方・適職」では、主に組織で働くことを目指すHSP向けに、
仕事選びやキャリア、人生設計に関する悩みを解消する内容となっています。
ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本
『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』-HSPの僕が読んだ感想
筆者はHSPが仕事を考える上でおさえたいポイント4つ「環境、適性、人間関係、ペース」あると言います。
僕自身の過去を振り返っても、この4つのいずれかが合わず、退職してきた経験がありました。
HSPは少数派の感受性を持ち、独特の職業観、周りとは違う学習曲線があります。
もしかすると、世間一般のキャリアの常識はHSPには通用しないのかもしれません。
HSPを深く理解し、自分のHSP気質に合わせて「環境、適性、人間関係、ペース」を柔軟に選択していくことが大切だ、
という主張には非常に説得力がありました。
▼詳しい書評はコチラ

『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』はこんな人におすすめ!
この本を読んでほしいのはこんな人です。
- 就活・適職・働き方・進路・キャリアで悩むHSP当事者
- HSPが職場で問題を抱えてしまうメカニズムに興味がある人
- 曖昧にされがちなHSPの基本知識を、日本人の言葉と具体例でしっかり理解したい人
「HSPと仕事」にフォーカスしている唯一の書籍であり、就活・適職・キャリアで悩んでいるなら、とってもおすすめです。
ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン) の教科書-おすすめHSP本その③

『HSPの教科書』ってどんな本?
『HSPの教科書』は、1986年、沖縄生まれの2児の母であり、HSP当事者の上戸えりなさんという女性が書いた本です。
ウエディング業界でフリーランスのプランナーとして働き、出産を機に現場を離れ、HSPの概念に出会ったそうです。
心理学部出身で元々カウンセラー志望だったという筆者ならではの目線で、
HSPの基礎知識や特徴、HSPに起こりうる問題とその対処法、HSPが自分の内面と向き合う様々な手法を紹介しています。
特に「恋愛や結婚」「子育て」「人間関係」などについては、具体的な対策やヒントが充実しているのも本書の特徴です。
丁寧な言葉遣いにも安心感があり、性別を問わず内面と深く向き合うHSPには共感できる内容となっています。
『HSPの教科書』-HSPの僕が読んだ感想
本書には他の本には載っていないHSPについての新しい発見がある本だと思います。
HSPの筆者が日々感じてきたことに仮説を立て、HSP当事者へのアンケートで検証した結果をたくさん紹介していますが、どれも興味深いものばかりです。
例えば、
「HSPは異性の方が打ち解けやすい」「妊娠に気づくのが早い」「出産の痛みにには意外と我慢強い」
など、独自調査で導き出すリアルなHSPの実態がとても参考になりました。
また、HSPの僕がよく悩むテーマでもある「決断が苦手」「自己肯定感が低い」「苦手な人・嫌いな人に悩まされる」などについて、
心理学的な考え方、対処法、筆者が独自に導き出した答えまでしっかりと提示されていて良かったです。
今を生きれない僕に、優しく共感し、現実引き戻してくれるような、素敵な本でした。
『HSPの教科書』はこんな人におすすめ!
特にこの本を読んでほしいのはこんな人です。
- 自身の内面と深く向き合う傾向があるHSP
- 恋人との関係や結婚に悩むHSP
- 子育て、妊娠、出産に関心が高い、主に女性のHSP
筆者は大学の心理学部出身ということで、心理学的な考察や知識もたくさん取り入れられていて勉強になります。
SNSでの発信も積極的にされていて女性のHSPからとても支持されていますが、
男性HSPである僕にとっても、役に立つ気づきが多くて、個人的にも好きなHSP本の1つです。

『敏感にもほどがある』-おすすめHSP本その④

高橋敦さん著『敏感にもほどがある』ってどんな本?
『敏感にもほどがある』は、1964年生まれのHSP当事者で高橋敦さんという男性が書いた本です。
広告代理店で勤務後、フリーランスで制作・編集などのお仕事をされてきました。本の表紙の目を引くイラストも筆者が描いています。
男性HSPが書いた本は珍しいので、高橋さんは世代的にも「元祖HSP日本男児」と表現してもいいかもしれません。
本書の特徴は、なんと言っても自作のイラストと漫画、ユーモアあふれる文章です。
「HSPあるある」が満載で、「分かる!分かる!」とスラスラ読み進めることができます。
HSPならではの生きづらさや繊細な視点、あれこれ気になってしまう困った日常について共感できることだらけでした。
本の後半の「対処法」の部分では、高橋さんという一人のHSPの人生・価値観・働き方を学べる、非常に深い内容になっているのも魅力です。
『敏感にもほどがある』-HSPの僕が読んだ感想
感受性は生き方・考え方のベースになるものです。HSPは非HSPとベースが違うと言ってもいいかもしれません。
べースが違う人の生き方・考え方は、HSPにはピンとこなかったり、参考にしてもうまくいかなかったりすることが多い気がします。
だとすれば、HSP当事者の人生経験は、同じHSPにとって参考になる教訓や学びがたくさんあるはずです。
本の前半は、HSPあるあるを楽しく共感しながら読み進められ、後半はHSPの生きづらさへの考え方や対処法もしっかり紹介されています。
HSPの人生の先輩から話を聞くようなイメージで、他のどんなHSPの本よりも、共感しながら楽しく読める本だと感じました。
▼詳しいレビューはコチラ

『敏感にもほどがある』はこんな人におすすめ!
この本を読んでほしいのはこんな人です。
- イラストや漫画で読みやすいHSP本を探している人
- 学術的な考察や専門的なアドバイスより「何気ない日常のHSPのあるある」に共感したい人
- 男性の目線で書かれたHSP本を読んでみたい人
一貫してHSPらしい繊細な目線で、日常をユーモラスに表現しています。
「注文するのが苦手」「裏道愛好家」「模倣が得意」など、絶妙なあるあるが満載なので、気になったら詳細をチェックしてみましょう。
『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』-おすすめHSP本その⑤

『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』ってどんな本?
『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』は、日本で数少ないHSPの臨床医長沼睦夫先生が書いた書籍です。
筆者は医師として数多くのHSPを診察してきた経験を持ち、HSPの特徴や悩み、生きづらさの理由を熟知しているようです。
本書で紹介される内容は、医学知識はもちろんのこと、神経科学の脳理論、ユング心理学、スピリチュアルまで、とにかく情報量が幅広くて豊富です。
明日からラクになるために役立つ知識やノウハウを、精神科医の視点で説得力を持って教えてくれるのがこの本の魅力でしょう。
『明日からラクになれる本』-HSPの僕が読んだ感想
知識やノウハウが豊富なので、教養として身につけたい内容もたくさん紹介されていて勉強になる本です。
特に良いなと思うのは「HSPは生まれつきの気質だから克服しなくていい」という先生の考えが本の最初から最後まで一貫てしいるところです。
本来、HSPは医学用語では無いので、精神科医の守備範囲ではないのかもしれませんが、
長沼先生のように、HSP当事者以外で、HSPに理解ある人の存在は貴重であり、非常に心強いと感じます。
「HSPに関する理解は、心の専門家たちにもまだまだ不十分」と先生は考えており、
HSPが医学や心理学の分野を超えて、もっと理解されるべきという姿勢に共感しました。
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長沼先生の『明日からラクになれる本』はこんな人におすすめ!
この本を読んでほしいのはこんな人です。
- 精神科医が書いたHSPの本を読んでみたい人
- 鬱病などのメンタルの不調、マイナス思考やフラッシュバックなどで悩むことがある人
- 精神医学、脳科学、心理学、スピリチュアルなど、分野にこだわらず幅広い知識を得たい人
実際に長沼先生の治療を受診した人の話を聞くと、とても個性的で面白い方なんだそうです。
興味があれば、是非本の詳細レビューをのぞいてみてください。
『ひといちばい敏感な子』-おすすめHSP本その⑥
HSP提唱者アーロン博士の『ひといちばい敏感な子』ってどんな本?
『ひといちばい敏感な子』は、HSPの提唱者であるエレイン・アーロン博士の著作の一つです。
HSPの子ども時代を「ひといちばい敏感な子」という意味でHSC(=Highly Sensitive Child)と呼び、
本書の中で、HSCが敏感ゆえに抱えてしまう問題を明らかにし、HSCを持つ親の子育ての悩みや疑問に答え、対応策を提案しています。
翻訳は、心理内科医でスクールカウンセラーの明橋大二先生が担当していて、
この翻訳が読みやすいと評価も良く、次に紹介する本はその明橋先生が書かれた本です。
『ひといちばい敏感な子』はこんな人におすすめ!
この本を読んでほしいのはこんな人です。
- HSCの子育てに悩む親御さん
- 自分のHSC時代を振り返りたいHSP
- HSP(HSC)を親に理解してほしい時に読ませる本として
提唱者アーロン博士が書いた本であり、翻訳の評判も良く、HSCを深く理解する上で定番の本と言えるでしょう。
次に紹介する本と2冊合わせて読むとより理解が深まると思います。
『HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子』-おすすめHSP本その⑦
明橋大二先生の『HSCの子育てハッピーアドバイス』ってどんな本?
『HSCの子育てハッピーアドバイス』は、アーロン博士の『ひといちばい敏感な子』を翻訳した明橋大二先生による著作です。
イラストや漫画を多用し、読みやすくて理解しやすいと評判で、日本人が書いたHSCの定番本と言えるでしょう。
そして、他のHSPブロガーさんもよく紹介しているのを見かけます。
HSCは親に理解されない環境で育つと「アダルトチルドレン(AC)」となってしまい、苦しむケースが多いと言われます。
僕自身も、両親から「甘えている・逃げている・続かない・努力不足」といった評価を受け続けてきて、その苦しみを今も抱えながら生きています。
親の立場からしても他の兄弟や自分と違う感覚を持つ敏感な子どもに困っていたでしょう。
改めてこのような本を親に読んでもらうことで、自分の気質について理解してもらえたら、お互いの心のしこりが取れるかもしれませんね。
『HSCの子育てハッピーアドバイス』はこんな人におすすめ!
こんな時には、この本を読むのがおすすめです。
- 『ひといちばい敏感な子』の理解を助けるHSC本として
- 漫画やイラストで読みやすいHSC本が読みたい場合
- HSP(HSC)を親に理解してほしい時に読ませる本として
『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』-おすすめHSP本その⑧
イルセ・サンの『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』ってどんな本?
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』は、デンマークでHSPのカウンセリングを行っているイルセ・サンという女性が書いた本です。
下記のように、内容はHSP当事者が知りたいことが網羅されており、対処法も具体的にたくさん紹介されていると評判です。
<『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』の内容>
- HSPの能力・特徴・HSSについて
- HSPが抱えやすい心の問題
- 鈍感な人とうまく付きあう方法
- 敏感な自分とうまく付きあう方法
翻訳本の中では、アーロン博士の著作と並んで、よく読まれる定番本という印象があります。
「イラストや漫画で分かりやすい」という本では無いですが、文章をじっくり読んで深く味わって読める本でしょう。
筆者は、カウンセラーであり牧師さんでもあるので、優しい文章が心を打つという意見も数多く聞かれます。
また、HSPの交流会に参加すると、誰か一人は必ずこの本をおすすめしてくれる印象なので、口コミでの評価が安定しているのもおすすめポイントです。
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』はこんな人におすすめ!
この本を読んでほしいのはこんな人です。
- 鈍感な非HSPとの関係に悩む人
- HSPが持つたくさんの長所を知って自己肯定感を高めたい人
- 口コミで評価の高いHSPの翻訳本を読んでみたい人
レビューをのぞいてみると、
「この本で自分のHSPという特性を肯定的に受け止められました」
「心の整理がつき、生きる気力がでてきました」
という声が多いです。僕もいつか絶対読みたい本の1つです。
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』‐おすすめHSP本その⑨
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』ってどんな本?
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』は、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』の著者イルセ・サンが書いた本です。
本のタイトルにある「内向」とは心理学者のユングが提唱した概念で、人は「内向型」「外向型」のどちらかに分かれるそうです。
HSPにおいて、約7割が「内向型」だと言われており、
この本では、内向型のHSPがラクに生きるための方法論が、下記のように深く掘り下げられているのが特徴です。
<『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』の内容>
- 敏感度診断テスト & 内向度/外向度診断テスト
- 「敏感な人」と「内向的な人」の特徴
- 過度な刺激から自分を守る
- 堂々巡りの不安を断ち切る
- 日々に喜びや意義を見いだす
- 不快なコミュニケーションを回避する
- 自分に正直な選択をする
- 自分の個性を快く受け入れる
一方、HSPの約3割には「HSS」という刺激を追求する外向的タイプも存在します。
内向型の僕が、HSPの交流会でHSS型の人と接してみた印象では、お互いに繊細なので共通点が多く、会話も弾んで楽しいですが、
モチベーションのスイッチ、有効なアドバイス、必要なサポートが少し違う印象も受けました。
「内向型とHSP」に焦点を絞った本はまだまだ少ないようです。
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』はこんな人におすすめ!
この本を読んでほしいのはこんな人です。
- HSPと内向型の関連性について知りたい人
- 内向型のHSPならではの対処法を知りたい人
- 既に内向型の本は読んでいて、HSPの本も読んでみたいと思った人
HSPの気質を「内向型」という切り口から捉えてみたい人には、おすすめの本でしょう。
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』-おすすめHSP本その⑩
HSP提唱者アーロン博士の『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』ってどんな本?
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』は、HSPの提唱者であるエレイン・アーロン博士が書いた最初の書籍です。
HSPの概念はアーロン博士のこの本を出発点として、世界中へ広がっていきました。
アーロン博士がHSPの研究に至った経緯や根拠となる調査の内容、HSPの学術的な定義や特徴について知ることができ、
他のHSP本の参考文献としてほぼ必ず名前が上がる超定番本です。
HSPの当事者なら一度は目を通しておきたい重要本と言えるでしょう。
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』-HSPの僕が読んだ感想
アーロン博士自身の著作であり、世界中で読まれている本なので、おすすめしない理由は無いのかもしれません。
しかし、1つ注意点があります。
Amazonレビュー等の書き込みで多いのが、この本の翻訳で原作とは違ったニュアンスや意味を伝えてしまう箇所があるという指摘です。
確かに、僕自身も数年前にこの本を読んでみて、一部の表現がどうしても引っかかり、HSPの概念では救われないのだ、と感じて本を閉じてしまいました。
もしかすると僕が極端に繊細すぎるだけのかもしれませんが…
したがって、この一冊だけでHSPを理解しようとするのは、個人的にはおすすめできません。
HSPを日本に初めて紹介する本だったので、翻訳者も内容の理解と日本語への変換に苦労されたでしょうし、評価が難しいところです。
ただ、この本がアーロン博士のHSP研究をまとめた最初の本であり、出版から数十年経った今も重要な位置づけになるのは間違いありません。
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』はこんな人におすすめ!
この本を読んでほしいのはこんな人です。
- 既に何冊かHSPの本を読んでいて、アーロン博士の本も読んでおこうと思う人
- セミナーや交流会、ブログ等でHSPについて発信する機会があり、知識を深めたい人
- 言葉の細かいニュアンスが気にならない人にはHSPの教科書的な本かも
HSP当事者としてアーロン博士の最初の本に目を通しておくのは大いに意味があると思います。
学術的にHSPについて理解し、知識を深めておきたい人には、必須と言えるでしょう。
一部の表現で引っかかる部分は上手にスルーして、全体像を理解するように読み進めてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
HSPについての正しい知識とノウハウを身に付けることで、
生きづらさは必ずラクになります。
1冊目でいきなり運命の本と出会うのは難しいかもしれません。
個人的には2~3冊を読み比べながら、しっくりくる本を探していくのがおすすめです。
それでは、この記事があなたにぴったりのHSPの本と出会う、素敵なきっかけになれば嬉しいです。
最後におすすめの本を一覧にしたので、参考までに。
<おすすめHSPの本一覧>
- 『繊細さんの本』武田友紀著 オススメ!
- 『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』みさきじゅり著
- 『HSPの教科書』上戸えりな著
- 『敏感にもほどがある』高橋敦著
- 『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』長沼睦雄著
- 『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』イルセ・サン著
- 『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』イルセ・サン著
- 『ひといちばい敏感な子』エレイン・アーロン著
- 『HSCの子育てハッピーアドバイス』明橋大二著
- 『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』エレイン・アーロン
追記)新しいおすすめ本はコチラ
HSP関連の本がどんどん出版されるので、おすすめの本が見つかり次第、コチラで紹介していきます。
『繊細さんが「自分のまま」で生きる本』武田友紀著
HSP専門カウンセラー武田友紀さんの2作目の本です。
転職を考えている人、仕事に悩む人、休職中で人生を見つめたい人におすすめのHSP本です。
繊細なままで生きていくプロセスが詳しく抱えていますよ。
▼レビューはこちら

『「繊細さん」の幸せリスト』武田友紀著
武田友紀さん3作目の作品は、「HSPを知ったその先のこと」がテーマです。
カウンセリングを通して、幸せに生きる多くのHSPを見てきて分かった、
「HSPが幸せを感じること」を6つに分類し、教えてくれます。
僕の感想としては、控えめに言って「神本」でしたよ(笑)
▼レビューはコチラ

▼紹介してきた本の詳しい書評レビューはコチラ





▼「HSS、内向型、外向型」という用語がイマイチ分からないという人には、こんな記事も用意しています。

▼HSP以外にも20代後半向けの本なんかも紹介中!
