HSPのおすすめ本

HSPの教科書(上戸えりな著)の感想レビュー【脱!世間の常識】

HSPの教科書_上戸えりな_感想レビュー

上戸えりなさんが書いた「HSPの教科書」は、HSP当事者の生きづらさへのヒントと独自視点が光る素敵な本でした。

ミケ男
ミケ男
どうも、ミケ男です

学者でも医師でもない、カウンセラーでもない、今までのHSPの本の著者とはまた少し違った立ち位置の女性が書いたこの本は、

当事者の心の傷みに共感し、自分らしく生きるための考え方やヒントが詰まっています。

hSPの教科書:感想

著者の独自調査で分かったHSPの価値観や考え方、行動の傾向などがとっても面白かったので、さっそく紹介していきます!

HSPの教科書ってどんな本?

著者の上戸えりなさんは、1986年生まれで沖縄出身、2児の母でもあり、心理学部出身で元ウエディングプランナーという経歴の持ち主です。

出産を機に「HSP」の概念を知ったそうで、ブログやツイッターなどを通して、

HSPの認知度向上と、悩みへのアドバイスなどを精力的に発信されていました。


本の構成は下記の通りです。

『HSPの教科書』の構成
  • HSPってなぁに?
  • HSP気質との向き合い方
  • HSPと日々の生活のヒント
  • HSPと人間関係
  • 自分を好きになり、大切にする方法
  • HSPと恋愛・結婚
  • 子育てとの関わり方

これらについて、著者自身の実体験や、向き合って導き出した考え方と対処法がたくさん紹介されています。

HSPの心の中をトコトン言語化するスゴさ

僕が読んで感じた「HSPの教科書」の一番の魅力は、

当事者の心の葛藤がトコトン言語化されているところです。

本書の「相手に影響されて自分のHSP意見がわからなくなる」という部分を抜粋して、その特徴を見てもらいたいです。(説明の都合上、表現を一部簡略化しています。)

相手に影響されて自分の意見がわからなくなる(P182)

HSPは相手の求めている人ことを察知し、考えていることや感じていることを読みとるのが得意です。

それゆえに、自分の想いよりも、相手の態度やその場の空気、今後の関係のことも考えて、本音と違う答えを出したり、振舞いをしてしまうことがあります。

それは本人も無自覚でしていることが多く、後になって自分の振舞いや態度にモヤモヤイライラしてしまいます。

さらに、色んな人の意見を聞いているうちに、結局自分がどうしたいのかが分からなくなってしまいます。

では、自分の軸をしっかり持つにはどうすれば良いのか…

上記のような心の葛藤は、HSP当事者にとっては日常茶飯事です。

しかし、この部分を誰かに話しても大多数の人には共感されず、

「考え過ぎ」や「マイナス思考」と切り捨てられることが多いので、ひたすら心の中で秘めている人が多いと思います。

HSPの教科書では、HSP当事者の心の葛藤や自問自答までも言語化されているので、まるで自分の頭の中を説明されているようです。

「結論→理由」の間にある複雑な思考が言語化されてるのは、新鮮でなかなか面白いです。

この葛藤を言語化すると文字数は増えるので、本の厚みの理由が分かった気がします。

HSPの教科書_分厚さ

厳選!HSPの教科書で紹介したい言葉たち

HSPの教科書を読んで、僕にとって新しい気づきになった言葉、深く共感した部分、面白いなと思った所を、いくつか紹介します。

ネガティブはダメという思い込み

あなたがネガティブだと思っていることをポジティブなものだと解釈している人は、世の中に多くいるのです。(省略)ネガティブはダメと、という発想自体が実はネガティブなのです。

『HSPの教科書』P227

世間一般のポジティブな人というのは、もともとが生まれつき鈍感な人であったり、

ネガティブを毛嫌いして無理やりポジティブになっているような人も多い気がします。

「ネガティブはダメと言うこと自体がネガティブ」というのは本質を突いている言葉だなと思いました。

異性の方が居心地が良い?

どちらかと言うとHSPは、男女問わず同性が多い環境に居心地の悪さを感じる人の割合が多いようで(省略)同性より異性のほうが話しやすく、心を開きやすいという傾向があるようです。

世間一般で言われるような男性性、女性性が強くない同性の人のほうが、同じ同性同士でも心を開きやすいと感じる方が多いことがわかりました。

『HSPの教科書』P163(※説明の都合上、文章の一部要約)

HSPの中にも、異性に対してむしろ苦手意識がある人もいます。

しかし、上戸えりなさんの独自調査によると、HSP100人のうち、8割が異性に対しての居心地の良さを感じてるという結果だったそうです。

そして、僕も同じく異性に対する居心地の良さを感じます。なぜでしょう、程よい距離感が保てるところが良いのかもしれません。。。

見えないところを掃除する

いろいろなことを考えて頭の中が忙しくなりがちなHSPは、何から取りかかれば良いのかわからず、時間だけが過ぎていってしまう、そんな方もいるでしょう。

そういう時は、見えないところや散らかっているところの掃除からしてみてください。

掃除を通して綺麗な環境が整うことで心まですっきりし、自分の優先順位が分かりやすくなるでしょう。

『HSPの教科書』P122(※説明の都合上、文章の一部要約)

HSPの僕自身、頭の中であれこれ考えてしまって疲れてしまい、身動きが取れないことがあります。

そんな時に部屋の掃除や片付けをすると、なぜか気持ちが楽になって、切り替えができることがありました。

上戸えりなさんが言う「普段いる環境の状態は自分の心の状態を表している」とは、まさにその通りだと思います。

身近なところを掃除するだけで気持ちがラクになるのは、些細な変化に気づくHSPの気質ならではのメリットかもしれません。

母性神話の怖さ

子どもには○○させた方が良い、親というのは○○であるべき、のような考え方は、特にHSPにとってあまりいい方向に繋がりません。

様々な方のお話を聞き、この気質の方々と寄り添ってきたなかで思うのは、「自分自身が思うことや感じること、感覚に間違いはない」ということです。

『HSPの教科書』P275~279

子育てとは少し話がそれますが、僕は幼少期から今も、自分の親の子育ての方針や向き合い方に違和感を感じてきました。

親は子どもの意志よりも「周りのママ友や祖母の意見」「世間体」「他の子との比較」を重視しているようでした。

目の前の子どもと向き合わずに、しつけ本の内容や他人のアドバイスを盲目的に信じることは、特にHSPの子ども(HSC)にとっては悪影響が大きいかもしれません。

幼少期の僕のように母性神話で傷ついた人もたくさんいると思うので、この部分はぜひとも紹介したいと思いました。

こんな人は別のHSP本がおすすめかも…

研究者的なスタンスで学術的にHSPの知識を深めたい人や、お医者さんや学者さんの本でないと信じられない人は、

精神科医の長沼睦雄先生や提唱者のエレイン・アーロン博士の本をおすすめします。

▼まとめ記事を参考までに

HSP_おすすめの本10冊まとめ
HSPの本のおすすめ10選【読みやすさ・分かりやすさ重視】この記事で紹介するHSPの本を書いた著者は、アーロン博士、武田友紀さん、長沼睦雄先生、みさきじゅりさん、上戸えりなさん...etc ...

また、アマゾンレビューの一部の口コミを見ていると、ある種のミスマッチが発生しているように思いました。(楽天レビューは高評価が多いです。)

タイトルの「教科書」という言葉から判断して、HSPの学術的な専門知識を求めている人が、中にはいるのかもしれません…

でも、このタイトルにはきちんと意図がある気がします。

「HSPの教科書」のタイトルに込められた意味

HSPの教科書のレビュー

「HSPの教科書」というタイトルが付けられた意図について考えてみました。

まず、教科書とは、多くの人の役に立つ模範的な知識が書かれた本のことです。教科書にはきっと大多数の人に当てはまるような平均的かつ常識的なことが正しく書かれているはずです。

しかし、HSPを苦しめいるのは、まさにその非HSPの世界の教科書(=世間一般の常識や価値観)だったりする訳です。

だからこそ、HSPそれぞれが自分にとっての教科書(=HSPの自分が幸せになる価値観、HSPの自分だけの生き方)を手に入れることが大切なんだと。

僕はこの「教科書」という言葉には深いメッセージが込められている気がして、

「HSPの人生の教科書は、HSPそれぞれが自分の個性や感性を元に、自分用に書き換えてしまって良いんだよ」

という想いが込められているのかな…と勝手に思っています。

まとめ

HSPの教科書_上戸えりな

上戸えりなさんの「HSPの教科書」を読めば、HSPの当事者を苦しめるだけの世の中の常識や価値観を疑う視点と、生きづらさへの具体的なヒントが見つかるでしょう。

繊細な気質の当事者にしか分からない苦しみがあり、程度も種類も人によって様々ですが、

世間一般の常識を無理して受け止めていたら、HSPは人生のどこかで潰れてしまうかもしれません。

そうならないためにも、自分の気質を尊重しながら、生きづらい世間と上手に関わっていく工夫が大切です。

HSPの教科書には、上戸えりなさんの実体験や素直な考察、心理学の知識に基づくテクニック、HSPに役立つヒントやアドバイスがたくさん詰まっています。

当ブログの記事を読んでいただいている方であれば、きっと上戸えりなさんの文章とは相性が良いと思いますので、是非一度読んでみてほしいです。

それでは、この記事が皆さんにとって、何かしらの気づきや良いきっかけになれば嬉しいです。

以上です。

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POSTED COMMENT

  1. ミケ男 ミケ男 より:

    うえっちさん

    やはりあのうえっちさんでしたか(^^)

    いつもコメントいただいてありがとうございます。

    まさか自分みたいな考えや感性の人が世の中にいるとは考えもつかなくて、

    HSPという概念のおかげで色々な仲間が見つかるなと思っています。

    では、またリアルでもお会いしましょう!

  2. アバター うえっち より:

    ミケ男さん
    はい、先週お会いしたうえっちです^^
    やっぱり同じ感覚の人がいるって安心しますよね。
    嬉しいです。

  3. ミケ男 ミケ男 より:

    うえっちさん

    もしかしてあのうえっちさんですかね。違ったらすみません。

    同じ人がいて安心しました。普段こういう話題はなかなか話しにくいのですが、

    異性が楽っていう感覚、やっぱり持っているHSPが多いんでしょうね。

    著者の上戸えりなさんは独自の仮説と検証でオリジナルな発信をされているので、

    この本にしか書いてないことがたくさんあって、面白かったです。

    嬉しいコメントありがとうございます。

  4. ミケ男 ミケ男 より:

    ちはこさん

    HSP気質を知るきっかけにしてもらえて、僕も嬉しいです。

    もしかして、今は色々なことに悩みや不安を抱えている時期なのでしょうか?

    HSPを知っていくと過去の様々な出来事の理由も分かってきて、自己理解が深まるはずです。

    ぜひ、ゆっくり大切に、一つ一つHSPについて理解を深めてもらえると良いかなと思います。

    コメントありがとうございました。

  5. アバター うえっち より:

    自分も異性に対する居心地のよさ、すごく感じます。ミケ男さんのブログの内容、めっちゃ共感しましたしこの本読んでみたいという気持ちになりました!
    ありがとうございます。

  6. アバター ちはこ より:

    ミケ男さんのブログを見つけて、自分がHSPであることが分かりました。
    今は、時間が出来たら次の項目を読もうと必死です。
    久々に心が軽くなりました、感謝です。
    これからも記事楽しみにしていますね。
    明日は、本屋に行ってみます。

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