繊細過ぎる気質”HSP“の僕が、HSPの関連本を数冊読み、その中で最も推薦したい1冊『繊細さんの本』について詳しく紹介します。
ちなみに、他に読んできた本は下記になります。
- 「敏感すぎる自分を好きになれる本」
- 「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」
- 「敏感すぎて困っている自分の対処法」
- 「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち」
- 「敏感にもほどがある」2018年追加
- 「敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本」2018年追加
- 「ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本」2019年追加
これらの中で『繊細さんの本』を特に推薦する理由を、詳しく説明していきます。
目次
HSPの特徴をおさらい
HSPの人には以下のような特徴があります。
- 自分のまわりに機嫌悪い人がいると、気になって仕事が手につかない
- 相手の気持ちを考えすぎて断れない
- 些細なことまで気づいてしまい、仕事に時間がかかる
- 疲れやすく、ストレスが体調に出やすい
参考:繊細さんの本
周りの人よりも敏感に物事を察知し、感じとってしまう繊細な人を指す言葉がHSP(Highly Sensitive Person)です。
アメリカの研究によると、5人に1人が繊細過ぎて生きづらさを抱えているHSPだと分かっています。
僕がおすすめする本には、23項目のHSP診断テストも含まれています。
まだ自分がHSPかどうか分からない人は、下の記事で診断できるので、後で読んでみることをおすすめします。
HSPの精神的バイブル『繊細さんの本』ってどんな本?
著者はHSP専門カウンセラーの武田友紀(たけだ・ゆき)さんという女性です。
これまでに600名以上のHSPで悩む人をカウンセリングしてきた、国内では珍しいHSPの専門家。
相談経験を具体的なエピソードとして紹介するため、とても読みやすい構成となったいます。
著者自身もHSPであり、生きづらさを感じながらも会社員として働いてきた経歴の持ち主です。
HSPの繊細な目線で、当事者にしか分からない気持ちに寄り添う文章が魅力です。
本の中では、HSPに親しみをこめて「繊細さん」と読んでいて、それが本のタイトルにもなっています。
色々なHSPの本を読んでいて僕が「んん…?」と感じてたこと

様々なHSPの本を読んできた僕ですが、時々
「んん…?」
と感じることがありました。
- HSPにそれを言ったら傷つくかも…
- HSPって克服すべき弱みなの?…
- 言ってることは分かるけど、具体的な事例も知りたい…
- 翻訳本だとちょっと読みにくい部分も…
- 内容は良いのにデザインや文字が読みづらい…
当事者の目線ではない本には注意
HSPは本を読むだけでも、内容から深く傷ついてしまうほど繊細な人もいます。
例えば、ちょっとした言い回しに傷つくことがありました。
「普通の人はこうだけど、HSPの患者は○○で△△の傾向があります。」
という感じ。
これでは「HSPって治さないといけない悪い性質なんだろうか」と不安になります。
些細なことかもしれませんが、HSPだからこそ、文章からでも傷ついてしまうんです。
そういう視点を配慮している本が、HSPにとって良い本だと僕は思います。
海外の翻訳本と、日本の自分の状況とのギャップ
HSPはアメリカのHSPの心理学者エレイン・アーロン博士の長年の研究により明らかになり、
アーロン博士本人の著書『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』はアメリカでもベストセラーになり、翻訳もされています。
しかし、日本には日本人にしか分からない生きづらさがあるので、できれば日本人の事例でHSPを学びたいなと僕は思っていました。
僕の理想のHSP本はこんな感じ
色んな本を読んできて感じてきたのは、こんなことです。
- 専門用語はほどほどで良い
- 新書や学術書のような本は難しい
- 読んでいて「そうそう!あるある!」と共感したい
- 日本で生きるHSPに役立つ具体的なノウハウや対策が知りたい
- 自分を肯定してくれる本に出会いたい
- 一人じゃないと思いたい
では、次はいよいよ僕がおすすめする「繊細さんの本」について、詳しく紹介します。
繊細さんの本の特徴
早速、「繊細さんの本」の特徴やメリットを挙げてみました。こんな感じです。
「五感の敏感さ」への具体的な対策が分かる
HSPは普通の人よりも「五感」が鋭いという特徴がありますが、五感のそれぞれに対して、刺激を和らげるための具体的な対策が紹介されています。
視覚:蛍光灯などが眩しいならロウソクを使う、寝室のモノを減らす、エアコンの電源ボタンの明かりを塞ぐ
聴覚:イヤホンや性能の良い耳栓をする、リラックス音楽を聴く
触覚:心地よい素材の服を着る、色の心理作用を考えて服を決める
味覚:コーヒーやジャンクフードを避ける、添加物を食べない
嗅覚:マスク、香りの良いクリームやワックス、アロマをたく
あくまでも一例ですが、刺激の敏感なHSPにはとても役に立つテクニックや対策をたくさん提案しています。
人間関係をラクにするテクニックがいっぱい
著者自身がHSPであり、たくさんのHSPをカウンセリングしてきた経験からなのか、僕が気になるトピックが全て網羅されていてビックリしました。
- 親との関係
- 苦手な人との距離感
- 直観を大事にすること
- 人に頼るのが苦手な時のテクニック
- 繊細でない恋人(彼氏、彼女)との相性
- 繊細さん同士の付き合い方
HSPが生きていく中で直面しやすい問題を、とっても納得感のある事例と文章で語られていました。
HSPの最大の悩み「仕事」の対処法が使える
HSPの仕事選びについて、600名のカウンセリング実績を元に、
いきいきと働いているHSPの共通点について詳しく書かれており、仕事選びの方向性を教えてくれます。
仕事をしていて直面しがちな
- 「自分だけ忙しい」
- 「苦手な仕事がつらい」
- 「マルチタスクが苦手」
などへの対処についても触れられています。
【アマゾン】「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
心に残った言葉を紹介
では、僕が繊細さんの本を読んでみて、印象に残っている言葉を一部紹介します。
良いな、と感じたら、是非「繊細さんの本」を読んでみてください。
キライは大切なセンサー。人を嫌えるようになろう
「繊細さんの本」p105
自分の「こうしたい」を大切にすると、人生が変わる
「繊細さんの本」p54
心の深さには個人差がある
「繊細さんの本」p134
「いいと思えること」を仕事にする
「繊細さんの本」p180
こうして見てみると「繊細さんの本」の言葉の言い回しは、他のどんな本よりも優しくて温かいなと感じます。
読んでいて、スーッと心に沁みてくるようで、始めて読んだ時には涙が溢れたことを覚えています。
『繊細さんの本』以外の選択肢は?
逆に、こういう人には別の本が良いかも、という点にも触れておきます。
■HSPを発見するまでの歴史、医学的な研究や調査の観点からHSPを理解したい人
→「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 」がおすすめ。
■HSP当事者(本人)ではない人、お子さんがHSP(HSC=Highly Sensitive Child)の人
→こういう人には「ひといちばい敏感な子」がおすすめ。
■細かい文字や難しい言い回しが苦じゃない人、学問的に深くHSPを掘り下げて理解したい人
→「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 」や「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち」がおすすめ。
■繊細さんの本は読んだけど、似ている本をもう一冊読んで理解を深めたい人
→「「敏感すぎる自分」を好きになれる本」「敏感にもほどがある」など。
まとめ
いかがだったでしょうか?
繊細さんの本は、このブログが存在する限りHSPの同志たちに推薦していきたい、精神的バイブルだと思っています。
この本以上に推薦したい本は、僕が自分で本を出版する日が来るまでは、無いかもしれません。笑
ちなみに僕が考える「良書」には3つの条件があります。
- サラっと読めること
- 内容が濃いこと
- デザインにもこだわっていること
が揃っていること。
この本のデザインや配色は、HSPが視覚から刺激を受けやすいことにまで配慮されています。
人間がリラックスできる「青緑」と白、黒のみで統一されていて、文字の大きさも少し大きめで、行間や余白がしっかりとられていて、非常に読みやすいです。
イラストも豊富で、きっと最後までスラスラ読めることに驚くと思います。

『繊細さんの本』は、日本で生きるHSPの精神的なバイブル。
当ブログが、自信を持って超おすすめします!
▼HSPのおすすめ本10冊まとめ記事でも『繊細さんの本』を一番最初に紹介しています!

▼そもそもHSPとは何か詳しく知りたい人へ

うわあ……
すごく読みにくくなってる
無理して読まなくてOKですよ
ごめんなさいm(_ _)m
こんばんは
今、まさに読んでいます。
まだ40ページくらいだけど。
私自身が、内気で、多数の飲み会とか嫌い
一対一なら良いが、多数のディスカッションとかだと人の話が理解できない。
知らない人の集まりに行くと、死にそうに疲弊する。
親族の集まりとかも全く話せない。
近くで他人が怒られてると自分のことのように感じる←多少克服した
周りを気にする←かなり克服した。
人にかなりキツイことを言われるといつまでも恨むというか許せない。←会社にいますが見ると殺したくなる時もあります。執念深いですね。
少しでも追い込まれると恐怖心が出やすく、上司にかなりくってかかる←上司のミスが酷すぎでしたが(汗)
あまりにうるさい音とか、赤ちゃんの泣き声とかかなりイライラ
淋しがりやなわりに一人の時間が欲しい為、結婚願望0←モテないのもあるけど(汗)
こんなもんですから、かなり生きづらく昔はHSP自体、概念が無かったから、内向型の本を良く読みました。本田信一先生の本を良く読んだけど、なんか生きづらいのが無くならない。
痛い目にあわされると徹底してそいつを嫌いになったりするから考え方もネガティブになって45歳になりますが、人生つまらない訳です。
先週も体調が崩れて会社を休んでしまい(メンタル不調で休む時あり)、かなり行き詰まったなと思い、本当に昨日Amazonから届いた繊細さんの本を手にした訳です。
ああ、これが私の本来の手順書なんだな、と思いました。他の自己啓発本にも良いとこはありますが(汗)
人として甘い!!とかめちゃくちゃ言われたこととかありますが、やはりメンタルの強さには格差というか、繊細とかガサツとか、かなりの差があるんだなと再認識しました。扁桃体が動きまくるHSPが会社勤めするなんて、非HSPの53万倍はキツイはず(笑)
挫折も多く、自分でも扁桃体の動きが大きいから機嫌も変わりやすく、扱いづらいので劣等感ばかりでしたが、独特な気づきにより思慮深くなることにより、投資ではそれ相応に役立ってるし、失敗した人の経験を取り入れ自分はそれを加味して危険回避できるなど、ハンターハンターでいう特質系の能力があるんだ、と少し気が楽に少し誇れるようになりました。
とはいえ、ネガティブになりやすいのは不味いので、樺沢紫苑先生(説明がかなりわかりやすい)が言っていた、毎日なんでも良いから3つ良かったことをカキコしています。
会社行けた!!良かった!こんなレベルです(笑)
長々とカキコして申し訳無いですが、何が言いたいかというと、こんな人見知りでろくに喋れなかった奴でも場数踏むと多少はマシになるということです。
多数の席は未だにビミョーですが(汗)
もっと楽になりたいのでHSPの勉強をちびちびすすめていきたいと思います。
頑張らないで活きましょう!!
ヒッキーさん
大変な中でコメントいただきありがとうございます。
日によって気分が急に変わってしまうこと、僕も同じなのでとっても共感できます。
そうですね、数が少ない分、共感されない辛さを抱えているのがHSPだと思います。
そういっていただけると嬉しいです。追い込まれてチャレンジしている最中です。笑
僕も毎日波があるんです。人の言葉に傷ついたり、リアルな関わりを拒否してしまうことがあります。
相手の表情やちょっとしたマイナスの空気感が一週間くらいフラッシュバックすることもあります。
街を歩いていても、人の目線とかやっぱり気にしてます。
これから、HSPについて僕なりに研究し、もっともっと同じように苦しんでいる人の役に立つブログにしていきたいと考えています。
ぜひ、これからも応援よろしくお願いします。
お返事ありがとうございました。
私もフラッシュバックで苦しんでいます。
なんと、10年以上前の色々な人の言動の記憶までもが、ふと甦り、腹が立つんです。
一つ思い出すと、イモヅル式に、ネガティヴ記憶祭りイェーイ!です。笑
10年以上前のから最近の記憶までを振り返ると「相手に嫌な思いをさせないように、知らないフリをして大袈裟に驚いてあげたり(疲れるし、結果、ものを知らないと決めつけられてバカにされたり)、酷いことを言われても怒り所が分からず後でモヤモヤする、でも次に会った時には優しくしてしまう」
誰のために生きとるんやろ、私…
の連続でした。(尊重した分、尊重し返してくれる人なんて殆どいません)
そこで、相手に言われた、された、は勿論腹が立ちますが、【自分の気持ちを無視してきた】自らへの怒りも大きいことに気がつきました。
【私の気持ちを優先する】は、嫌われることもあり、とても難しいですが、今から3年くらい乗り越えれば10年後には記憶に残さない楽な生き方ができるようになっているかもしれない。そう思い、少しずつ【嫌い、腹立つ、愛想笑いしたくない、感じた事は自分にとって正しい】を、大切にして、うやむやにしないことに決めました。
多くの「繊細さん」は、大器晩成だと信じています。何度も同じ壁に絶望してきたヒッキーですが、今回は見晴らしが少し良くなって、問題を少しだけ俯瞰できるようになりました。見え方が変わると様々なことが、そういうことかぁー!やっとハートで理解できた!に変わることもありました。
焦らずに、無理に元気になろうとせず、元気な時だけちょっとがんばる!くらいでカタツムリのスピードで進んでいこうと思います。(引きこもれる殻もある!笑)
ミケ音さん、長い文章でごめんなさい。同じ悩みを持つ人がコメント欄を読んで元気が出たりしないかなと、勝手な思いですが…
ブログの更新楽しみにしてますね!
旅日記なんかはワクワクできて気に入ってます。でも無理せんように、なるように生きましょうね!
ヒッキーさん
コメント返信、こちらこそありがとうございます。
過去の記憶がフラッシュバック、僕も度々あります。
人と共感できない感覚を、悩みや心の声を、僕は大学生になる頃までずっと無視してきました。
自分の心と向き合った後、今度はネガティブな考えに取り憑かれるようになりました。
自分が病気ではないかと思って、診察を受けても、落ち込みやすいだけ、うつ状態だから薬を処方しましょうか?というパターンばかり。
僕はずっと、自分が病気では無いという確信があったので、薬などは一切頼らずにきました。ただ、HSPから派生して、うつ病になる人はかなり多いだろうと思うし、薬が必要な人は必要になってしまうと思います。
HSPの生きづらさは、病気よりも辛いと感じることがあります。薬の効かない病気のように感じてしまうこともあります。
HSPという概念によって、救われる人がたくさんいるはずです。ただ、本当の願いはHSPという言葉や概念を訴えなくても、自然とHSP気質の人を思いやり、配慮し、能力を認めて評価する社会になっていくことだと思っています。
ヒッキーさんがコメントしていただいたような辛さや理解されない孤独を抱えて苦しんでしまう人がこれからも現れ続けていくのはとても恐ろしいことです。
HSPに関するどんな本にも共通して書かれていることが2つあります。
1つは、自分を変えようとしないこと。
社会はぼくたちに社会の大多数の価値観に従うこと、気にしないこと、鈍感になることを求めます。でも、HSPは自分を変える必要はありません。変えようとする努力は、自分を傷つけてしまうんです。その傷は何十年分の古傷となり、フラッシュバックします。だから、自分を変えなくてもいいんです。
もう一つは、HSPは自分の強みを活かして、生きていけるということです。
HSPには必ず、人にはない感性、感受性、優しさ、自分だけの創造性があります。
それを、活かす場所に巡り合うまでに、どうしても時間がかかってしまう。巡り合えずに、一生生きづらさを抱えていく人もどれだけいるんだろうと想像してしまいます。
この概念が無くなるまでは、HSPについて発信する意味があり、必要があります。
このブログがその力になればと思います。
ヒッキーさん、コメントありがとうございました。
こんにちは。管理人さんのブログで初めてHSPを知りました。どうやら私もHSPなのを知らず無理をして生きてきたようです。(30代です)ほとんど同じような所で躓き、苦しんできた人がいることを知りました。
現在は職場の人間関係が引き金となり、うつ状態→無職→ほぼひきこもりです。日により、時間により、気分にむらがあってしんどい毎日です。通院はしていますが主治医も全てを把握してくれることはないですからね…
今日は頑張って外出して用事を済ませ、やる気を維持できていてコメントができます。最近はメールの返信や散歩に出かけるだけでもすごいエネルギーを必要とすることが多いので、チャレンジを続けている管理人さんはすごい、強くなっていってるんやな、私も自分ができることしよう、という気持ちになります。ありがとう。