引きこもりやブランク中の人が、いきなり正社員を目指して就活を始めるって、なかなか難しいと思います。
就活前に、少し休んで気持ちを整理したい時もある。でも、何が正しいのか分からなくて、不安を感じたりすることもあるでしょう。
僕は就活失敗や退職をきっかけに、引きこもりを経験しました。
管理人の経歴はこんな感じです。
僕のように履歴書がボロボロで、ブランクとか引きこもり期間があっても、正しいやり方で仕事を探せば、正社員でも採用されやすい。
【実体験】引きこもり・ニート・フリーターから正社員就職できる方法を伝授】https://t.co/JIWynqBUJa pic.twitter.com/6KgoB4skR6— 繊細革命 (@mikeoblog) July 7, 2018
こういうダメダメ経歴の僕だからこそ、これからブランクからの就活をする人に、どうしても伝えたいことがあります。それは、
社会復帰する前に最低限の自信は取り戻しておいてほしい、と言うことです。
もしボロボロの状態なのに、周りのプレッシャーや漠然とした不安から、
焦って先に進もうとしていないか、問いかけてほしいです。再び引きこもりに戻らないと言えるような、最低限の自信を持っているのか、自問自答してみてください。
もし、自信喪失しているのに、その事実を偽って就活を始めようとしているなら、一度立ち止まってみませんか?
僕は就活の前に「資格」を取得することで、完全に自信喪失していた状態から、最低限の自信を取り戻しました。
元引きこもりである僕が、ゆっくりでも確実に自信を取り戻して、就活にリベンジした経験についてお話します。
目次
すぐに働ける状態じゃなかった
何かをすることは、何か新しい失敗のきっかけにしかならない、そんな負の思考回路にとらわれていたのが、引きこもり時代の僕です。
引きこもっていて、焦りが無いわけでは無い、このままじゃいけないのも分かってる。でも、今すぐに就職活動をする気になれない。
アルバイトもできるならとっくにやっている。それができないから、僕は引きこもっている。でも、資格の勉強をして、また挫折したら立ち直れるだろうか?そんな不安を抱えていました。
それでも、この状況を少しでも変えたくて、資格の勉強をして、まずは引きこもり脱出の第一歩にしようと思ったんです。
たとえ母親や周りから「早く働け」と言われても、聞き入れませんでした。資格を取っても意味ないみたいなことを言われても気にしませんでした。
資格を取ろうと思った一番の理由は、引きこもるまでに失い続けた「自信」を取り戻すことでした。
最低限の自信を持って、次の就活を取り組みたいと思ったんです。
僕が自信を取り戻す方法は ひとつだった
自信を取り戻す方法は、たった一つです。
なんでもいいから自分の努力で結果を出すことです。
成功体験を積み重ねて行けば、少しずつ、自信が戻ってきます。
引きこもりながら、資格の勉強をする毎日
僕はお金がなかったので、貯金を切り崩しながら、ネットと参考書による独学で資格の勉強をする日々が始まりました。
ほとんど自宅に引きこもったまま完全な独学でした。そして、約4ヶ月で、引きこもったままTOEIC695点とITパスポートを取得しました。
資格を取ったら、就活で自信になった
就活ではその資格がとても役に立ちました。
会社によっては、学生時代のバイトのエピソードよりも、独学で資格を取得したエピソードの方に興味を持たれました。
もしかしたら、アルバイトはやればなんとなくできるけど、資格は、強い意思と集中力、1人でも継続して努力する自制心がなければできない、と判断しているのかもしれません。
僕にとっては、バイトの人間関係の方が、資格よりずっと辛かったんですけど。
引きこもりやブランク中はチャンスかもしれない
引きこもりやブランクは人生に何も良いことを起こさないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。ちゃんとメリットがあります。
引きこもりやブランク中の人が持つ最大のメリットは「時間」です。
時間が、たくさんあるんです。
会社勤めの人が資格を取りたいと思ったら、いつ勉強するのか考えてみて下さい。昼休み、終業後、休みの日くらいしか、まとまった時間は取れないと思います。
しかも、そんな詰め込み式の勉強の仕方だと、仕事の疲れも溜まって、かなり困難なことです。何かをしながら資格の勉強をすることは、とても難しいことなんです。
資格は実務で役に立たない?
資格は実務で使えないと聞いたとはありませんか?
正直なところ、資格を取ったからと言って、それが直接、実務で役に立ったことは、僕も無いです。
TOEICよりも、簡単な英会話を習った方が道案内は上手にできます。TOEICはあくまでも英語力の一つの指標であって、実務で英語が使えることとはまた別の話です。
ITパスポートに関しても、パソコンのネットワーク環境に関わる機会がなかったので、あまり役に立ちませんでした。本当はネットワークに興味なんて無かったし、内容はもうほとんど覚えていません。
ただ、自信をつけたかったんです。そして、自信がついたんです。そして、正社員で就職できたんです。
資格を取って、周りが変わった
資格を取れば、周りからの見られる目が少し変わりました。
ハローワークの面談でも、「この資格はどうしたの?」と良く聞かれました。以前は、僕の履歴書はすっからかんで、何も書くことがない味気ないものでした。
でも、資格で履歴その空欄を埋められるし、「簿記3級勉強中」と、取る前に書いてしまうようなワザも身につけました。(簿記は落ちましたけど)
僕の経験上、企業の面接官も資格には一目置いている気がします。その会社で信頼されている優秀で真面目な人が面接では多かったです。
そして、真面目な人ほど、真摯に勉強に取り組める人材に魅力を感じます。ただ資格を持っているだけで「仕事への真摯な姿勢」が伝わります。
あるのと無いのとでは、周りからの反応が違います。
そして、自分の気持ちも違います。
僕は、ちょっとずつ自信を取り戻していきました。
面接でも資格が役に立つ
就活で「資格」は最高に役に立ちます。
面接でも、あるとないとでは大違いです。
面接では前職を辞めてからのブランク期間について問われることが多かったけど、
「資格の勉強に集中するための期間でした」
と胸を張って、ごまかしていました。
資格は実務では役に立たないかもしれませんが、一番最初のハードルである「就職」に役に立ちます。
だから、今後就活をする予定があるなら、何か資格をとっておいて絶対に損はしません。
取得した資格について
TOEIC
TOEICは英語系の資格の中では、特にビジネスマンに人気があります。600点が、企業において社員を海外へ派遣する時のボーダーであることが多いので、僕は600点以上を目標にしました。
僕が最初に受けた時のTOEIC点数は440点。中学、高校と英語が得意だった人間としては、かなり低いなと思いました。それから英語漬けの日々を過ごして、約3ヶ月で695点まで点数を伸ばしました。
これは時間があったからこそできたことです。がむしゃらに取り組めたから、結果が出ました。
多分、オンラインの英会話でもやっていれば、もっとリスニングの点数は上がったと思うし、楽しく勉強できたかもしれないなと思います。
ただ、自分が600点を超えられるなんて、夢にも思ってなかったので、大きな達成感がありました。
ITパスポート
ご年配の面接官から、この「ITパスポート」という資格は何?と聞かれたことがあります。
一応国家資格です。「パソコンのネットワークやシステムに関して、最低限の知識を身につけていることを証明する国家資格です」と言ってようやく伝わりました。
難易度はそこまで高くなくても、立派な資格なので、アピールになりました。ただし、僕は全然パソコンに疎くて機械音痴。それでも時間をかけて、参考書をやりまくったことが結果に繋がりました。
資格は持っているだけでも、就活では武器になります。
簿記
簿記3級も勉強したのですが、落ちました。簿記だけは参考書を読んでもいまいち理解しきれず、結果が出ませんでした。
苦手だった簿記は、ネットの動画配信の講義などで学ぶ手があったなと思います。
計算の手順とか、簿記特有の計算や処理は、人間の言葉の説明と黒板での講義の方が分かりやすいなと感じました。
参考書のページをペラペラと見返しながら、嫌な予感がしていましたが、落ちてしまいました。
資格をとるまでのプロセスが自信になった
初めは「落ちたらどうしよう」としか考えられなかった僕ですが、勉強に真摯に取り組んでいくと、過去問の点数が少しずつ上がり、問題に慣れてきて気持ちに余裕が生まれました。
僕は自分で努力して、勉強して、結果に繋げるというプロセスを通して、少しずつ自信を取り戻しました。例えば、そのプロセスの中で、自分の強みとして以下のことを再確認できました。
- 集中できる環境さえあれば、平均以上の結果が出せたこと
- 自分で資格が必要だと考えて、計画して、受けて、結果が出たこと
- 久しぶりの目標を達成する成功体験ができたこと
- 落ちたらどうしようと不安を感じ、それでも勉強して結果を出したこと
この経験が引きこもりから抜け出す第一歩になりました。もちろん、全てがうまくいった訳では無いですが、
自分の力で、引きこもりから向け出すために努力し、結果を出せたこと、それが何よりも僕の自信になりました。
まとめ
引きこもりから抜け出すことは、簡単ではありません。引きこもりになるまでの、人生で蓄積された悩みや辛さも根は深いと思います。
それでも、少しずつでもいいから自分と向き合い、何年もかけてその根っこを問い続けていくにうちに見えてくるものがある気がします。
まずその第一歩として、なんでも良いので「資格」の取得すると、その先できっとあなたを助けてくれると思います。
ではでは、以上です。